なぜ日本人は怒りやすくなったのか?を読んで

人生観

ここ数年自分がちょっとのことですぐに怒りやすくなった気がします。

特に仕事中、仕事相手や会社の人にイラっとすることが増えました。そして悲しいかな、損得勘定で物事を考えることも増えているように思います。。

年を取ったせいもあるのか?昔はもっと純粋(ピュア)な気持ちを持っていたからか?相手に求めるものが多くなってしまったからか?

理由ははっきりしませんが、仕事に対してはとても着火しやすくなっています(不思議と子育てではイライラすることが全然ありません)。

そこで、今回は怒りに関する本を読んでみました。

アンガーマネジメントの第一人者である安藤俊介さん著『なぜ日本人は怒りやすくなったのか?

こちらの本には、人が怒りやすくなるメカニズムがいろいろと紹介されていました。

その中でも、特になるほどっと思ったことが、2点あったので書いていきます。

①自分の価値観が正しいと思い込みやすい環境

1つ目は、現代人はスマホやネットにより、自分の価値観が正しいと思いやすい環境にあるということ

閉じられた空間の中で、自分と同じような意見、同質的な意見を繰り返し見聞きすることによって、特定の信条や信念がより強固になっていくことを、エコーチェンバー現象というそうです。

そしてこのエコーチェンバー現象が現代のネット社会だと起こりやすいのだそうです。

どういうことかというと、インターネットで何かを検索する際に、全員が同じ結果が表示されることはありません。

それは、Googleなどが、利用者にとって有益と思われる情報を優先的に表示するようにアルゴリズムを設計しているためで、そのため、何かを検索した際自分にとって関心の強い情報が表示されるようになっています

それによって、自分とは違う価値観に触れる機会が減ってしまい、自分と同じ価値観の意見や情報を目にする機会が増えることでますます自分の信条・信念が間違いのないものだと強固になっていくそうです。

私は、アルゴリズムが働いていることはなんとなく知ってはいましたが、この本を読んではっきりとそうなんだと認識しました。

そして、自分の関心の高い情報が優先的に表示されることをしっかり理解していないと、著者のいうように『自分の意見や価値観は正しい』と思い込んでしまいやすくなってしまい、それはとても危険な環境だなと改めて思いました。

ここ数年だと、コロナワクチンについて、接種派と反対派で分断が起きていましたね。

恥ずかしながら、私もこの件では、割と感情的になってしまっていました。

心の中に反対意見を受け入れる余白部分を持っていないと、一歩間違うと怖い世の中になってしまうのだなと実感するできごとでした。

②怒りを感じたときは6秒待つ

 2つ目は、もし怒りを感じた時は6秒待つといい、ということ。

これは、怒りを感じてから6秒待てば、理性が働くと考えられているためだそうです。

理性が働くと次のステップの思考のコントロールができて、今目の前で起きていることにたいして、『本当に怒る必要があるのか?』を改めて考えることができるようになるそうです。

著者曰く、最初は6秒は長く感じるが、慣れるとだんだんできるようになってくるのだそうです。

これはぜひ取り入れていきたい手段だなと思いました。

皆さんも、もし怒りを感じたら『まずは6秒』我慢してみてください

常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう

人は誰でも自分の『常識』の範疇で物事の良し悪しを判断しがちですが、そもそもその常識を疑うことも大事なのではないかと最近では実感しています。

『常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう』

これはかの有名なアルベルト・アインシュタインが残した名言です。

恥ずしながらこの名言を最近知ったのですが、まさに『常識』について的確に表現しているな、と感心しました。

私にとっての『常識』は他人にとって『非常識』であるかもしれないことを、頭の片隅にとどめておきたいと思った今日この頃です。

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